築山 鉄平


築山先生

《略歴》
医療法人雄之会 つきやま歯科医院専門医療クリニック天神

2001年:九州大学歯学部 卒業
2001〜2004年:佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)歯科口腔外科 勤務
2004〜2006年:東京都中央区日本橋 矢澤歯科医院 勤務
2006〜2009年:タフツ大学歯学部歯周科post-graduate program 修了
2009年:アメリカ歯周病学会認定 歯周病インプラント学専門医 取得(Diplomate, American Board of Periodontology)
2010年:アメリカ歯科修士取得(Master of Science)
2009〜2010年:タフツ大学歯学部審美補綴 フェロー
2013〜2015年:福岡歯科大学予防歯科学講座 非常勤講師
2014〜2017年:タフツ大学歯周病学講座 非常勤臨床助教授
2017年〜:ヨーロッパインプラント学会認定医
2011年〜:医療法人雄之会 つきやま歯科医院 勤務



「人生を影で日向で支える歯科医療の未来」

【抄録】

2007年に生まれた日本人の50%は107歳まで生きると推測されています。世界に例をみない超少子高齢化の結果、人口構造はピラミッド型から棺桶型へと変化し膨れ上がる社会保障費に対しても日本がどう対応するのか世界中の人口学者が注目しています。そのような超高齢化社会において歯科医療が果たせる役割は何があるでしょうか?予防先行の医療では医療費の抑制を示すエビデンスがないと言われる中で、歯科医療においては口腔2大疾病のう蝕と歯周病の予防は確立しており、歯が健全に多数残った結果医療費抑制が可能であることを示すデータが存在します。また歯科医院は全身が健康な状態でも継続的に通院する唯一の医療機関であり、未病のアプローチをする上で最高のプラットフォームになる可能性を秘めていると言えるでしょう。口腔二大疾患の予防だけではなく、人がウェルビーイングに生きて行く上での全人的な健やかさを追求することは次世代の口腔予防医療の姿だと思います。次世代の口腔予防医療は歯科診療所だけでなく、他業種、教育機関、自治体との多方向からのアプローチが今後はさらに求められるでしょう。「歯科」「口腔」の専門家である私たちが外の社会に飛び出すことで、さらにイノベーティブなムーブメントが起きることを期待しつつ行なっている様々な活動をみなさんと共有できれば幸いです。