岩田 淳


《略歴》
岩田歯科医院 兵庫県高砂市

2005年 鹿児島大学歯学部卒業
2009年 大阪大学歯学部大学院卒業 歯学博士
2016年 兵庫県高砂市開業
大阪SJCD所属



「補綴修復治療に求められる支台歯形成とは」

【抄録】

支台歯形成は日常臨床で行われる最も多い治療術式の一つである。そして補綴修復装置と生体が 審美的、機能的、構造力学的、生物学的にも調和するような支台歯形成、支台歯形態が成されな ければならない。
支台歯形成の歴史を紐解くと、補綴修復装置の素材や装着材料の変化により、支台歯形成も時代 とともに様々に変化してきている。特に近年では接着性修復治療・MI修復治療が発展し、支台歯 形成も一つの転換期にあると感じる。また補綴修復治療においてデジタル化が進み、モニター上 で簡単に支台歯形態やマテリアルスペースの確認などが可能となった。しかし依然として、支台歯 形成は歯科医師が口腔内でアナログ的に行う必要があり、それは非常に繊細で補綴修復治療の成 功を左右するものである。
本講演では支台歯形成の具体的なテクニックを、様々な臨床例を通じて解説させていただきたい。