片山 章子


《略歴》
歯科衛生士
東京都渋谷区 プレミアムデンタルケア 恵比寿 代官山

第2種滅菌技士
IADFE Asia フェロー

1991年 福井歯科専門学校 歯科衛生士科を卒業後、複数の歯科医院勤務を経て2001年 医療法人社団純厚会 銀座デンタルケア―クリニックに入社。予防歯科とメインテナンスのシステムを築き、2013年 マネジャーに就任。2019年 プレミアムデンタルケア 恵比寿 代官山に入社、現在に至る。
臨床を続けながら、研修や講演など多方面の活動にてチームをリードする次世代の歯科衛生士の育成に取り組む個人活動を2002年に開始。2016年よりCASKアカデミー人材育成開発企画プロジェクトに参加する。



「プロケアのアート&サイエンス」

【抄録】

生体にとって不要な異物を取り除き、歯・歯周組織を本来の営みにもどすためのプロケアのあり方・手順に『黄金の法則』はあるのでしょうか。
昨今、微粒子パウダーの発展を中心にプロケアの器材は進化を続け、同時にプロケアの本流は変化しているようにも見えます。何十年前から継承されてきた方法や考えに侵襲のリスクをともなう施術があったとすれば、器材の進化とともに施術が革新していくことは自然なことだと言えます。
しかし、私たち歯科衛生士が歯・歯周組織の調和を壊すことなく、同時に個々人の口腔内の実状にあてはまる的確なプロケアを施術するには、まず口腔内の状態を知る<観察眼>と、器材の性能を理解し選びとる<選択眼>が必要です。そして、<観察眼と選択眼:サイエンス>を使い、革新的な器材を使いこなすための<基本の型:アート>を習得する智恵こそが、変わることのない『黄金の法則』なのです。
そこで本会では、継承し続けなくてはならない実践的なアート&サイエンスをご提示し、みなさんにとって有意義な時間となるよう私なりに尽力したいと考えています。