閔 成弘


《略歴》
Seiko Min (閔 成弘)
2005: 日本大学松戸歯学部卒
2009: 日本大学歯学部歯周病学講座大学院卒
2014: 南カリフォルニア大学歯学部歯周病学講座臨床大学院卒
2014-2017: 南カリフォルニア大学歯学部歯周病学講座リサーチアソシエート
2015: 米国歯周病ボード認定専門医
2017: アメリカ歯周病学会 Bud and Tarrson フェローシップ受賞
2018: テキサス大学歯学部ヒューストン校歯周病学講座アシスタントプロフェッサー,プログラムディレクター(プリセプタープログラム)

その他:
2012: Academy of Osseointegration Foundation 受賞
2014: Osteology Research Large Grant 受賞
2018: American Academy of Implant Dentistry Foundation 受賞
国際学会誌に論文多数



「VISTA: 天然歯・インプラント周囲軟組織マネージメントの最前線」

【抄録】

2018 年にオランダ、アムステルダにて歯周疾患・インプラント周囲粘膜疾患の新分類が発表された.前回の分類発表からおよそ 20 年ぶりの改変となる。歯肉歯槽粘膜疾患の歯肉退縮に大きな改変があった様に、今まで解明できなかった臨床疑問が、エビデンスの蓄積によって解決できる様になった。新分類で大きく取り扱われた項目は、1. 矯正治療による歯肉退縮、2. 歯肉縁付近の補綴物や充填物による歯肉退縮、の 2 点である。過去、付着歯肉と角化歯肉の必要性のみが議論されてきたが、今回の新分類で大きく取り扱われたトピックが歯肉の厚みである。歯肉退縮治療と予防、そしてインプラント周囲軟組織の厚みがインプラント周囲骨に及ぼす影響等に関する論文が年々多くなっている様に、現在の軟組織移植術の適応症は以前より幅広くなっている。講演内容は、最新研究データによってアップデートされた科学的根拠に基きながら、VISTA にて天然歯及びインプラント周囲軟組織のマネージメントを行なった症例を解説していく。